このページでは、圧着ハガキ・圧着DMについて以下の内容がわかります。
1.圧着ハガキとは?
圧着ハガキとは?
圧着ハガキとは、用紙へ印刷した後、ハガキの印刷面の上にUVニスや糊を塗布し、熱や圧力をかけて中面を接着させたハガキのことです。
仕上りは通常のはがきサイズとほぼ同じですが、二つ以上に折られており、接着面を開封すると中を見ることができます。
圧着ハガキは折り面を増やすことで、通常ハガキよりも多くの情報を伝えることができます。
一般的にDM(ダイレクトメール)と呼ばれるものの中には、はがき(定型、A4など)や封書(定型封筒、OPP封筒など)等、様々なサイズのものがありますが、それらの中でも圧着ハガキは商品・サービスのこだわりを詰め込むのに適しています。
圧着はがき | 通常はがき | |
情報面積 |
・V型:3面 ・Z型:5面 | 1面 |
プライバシー | 守られる | 守られない |
郵便種類 郵送料金 |
第二種郵便物 1通62円(往復124円) |
第二種郵便物 1通62円(往復124円) |
圧着ハガキの4つのメリット
圧着ハガキのメリットは主に4つのメリットがあります。
圧着ハガキの4つのメリットについて、詳しく解説します。
1. 多くの情報を送ることができる
圧着DMの最大のメリットは、ハガキに掲載できる情報量です。
通常ハガキでは広告面は片面のみですが、V折の圧着加工をすれば両面に広告面を設けられ、2倍の情報を印刷できます。
つまり、通常ハガキと同じ郵便代で、2倍~5倍の情報を伝えることができます。
2. セキュリティ・プライバシーに優れる
圧着ハガキは外からは中面が見えないため、個人情報を含む内容でも郵送できます。
圧着ハガキは、二つ折りなどで外面と中面がくっついているタイプや、外面にシールを圧着しているタイプなどがあります。
折りや圧着シールにより中の情報を隠せるため、圧着ハガキは顧客に重要な情報を送ることができます。
その個人情報保護性の高さから「シークレットハガキ」と呼ばれることもあります。
3. 開封率が高い
圧着ハガキは中身が見えないため、受け取った方が中身を確認するために開封したくなる、という心理効果もあります。
そのため、通常ハガキ・DMとくらべ開封率が高く、メッセージが認知されやすい特徴があります。
めくって剥がして秘匿された情報を見るという圧着ハガキは、郵送されたお客様の好奇心を刺激し、開封率をアップさせる特性を秘めています。
このような圧着ハガキのメリットにより、商品やサービスの案内に加え、新規獲得、リテンション、休眠復活など、様々な用途に圧着ハガキが活用されています。
そのため、DMを使った集客・販売促進活動では、様々なシーンで活躍する圧着ハガキをおすすめします。
4. 顧客ごとに最適な情報を送ることができる
圧着ハガキは、「バリアブル印刷」(可変印刷)を施すことで、顧客ごとに最適な情報を送ることができます。
バリアブル印刷では、以下のような内容を顧客ごとに変更できます。
- 顧客名・顧客情報
- オススメ商品の画像
- 現状と乗り換え後の契約内容とコストを比較
- クーポン割引価格の変更
- 健康診断等のグラフ
…など
顧客に最適な情報を送ることで、問い合わせ・申込み・購入などへ結びつきやすくなります。
そのため近年では、同一内容が印刷されているチラシよりも、それぞれの顧客に合わせた内容を、最適なタイミングで届ける施策が注目されています。
※ フルバリアブルDMの事例。定形のはがきサイズから大判まで、様々なサイズに対応可能です。
圧着ハガキのデメリット・注意点
オンデマンド印刷によって掲載する内容をバリアブルにできたり、お客様に届くタイミングをある程度コントロールできたりと、圧着ハガキは優秀な販売促進ツールですが、取り扱いで注意いただきたい点がございます。
水分に弱い
圧着ハガキ・圧着DM全般にとって、水分や湿気は天敵です。例えばポストに届いた圧着ハガキが濡れたり湿ったりしている場合はよく乾かしてからはがすようにしてください。乾かさずに開封すると、紙が破れたような状態になってしまう「剥離」という現象が発生する恐れがあります。
また、開封せずに保管する際も、高温多湿になったり、温度変化が大きかったり、軒先など雨などに濡れる可能性のある場所は避けてください。
長期保管に向かない
圧着ハガキの糊は時間経過とともに劣化し、弱まっていきます。そのため、圧着ハガキを大量に印刷して、発送まで長期保管しておくことはおすすめしません。
郵便法により郵送料金が高くなるケースも
圧着ハガキは通常はがきよりも紙やインクが多く使われています。そのため、通常はがき(第二種郵便物)の規定で定められた重量を越える可能性があります。規定重量を越えると第一種郵便物として扱われ、郵送料金が高くなります。
圧着ハガキの種類と用途
圧着ハガキの種類
各種圧着DMのご紹介はこちら。
圧着ハガキには、折りの方式(2つ折り、3つ折りなど)と、サイズ、加工などにより、さまざまな種類があります。
- 定番のV折(V型・二つ折り)圧着ハガキ
- 容量5倍のN折(N型)・Z折(Z型・三つ折り)圧着ハガキ
- 往復・往信ハガキ付きL折(L型・二つ折+往復ハガキ付き)圧着ハガキ
- A4圧着DM、大判圧着DM
- 10面封書圧着DM
- BOOK型DM
- 両観音折圧着DM
圧着ハガキのミシン・型抜き加工
圧着製品には様々な後加工を施すことが可能です。例えばミシン目を入れることで切り離せるチケット内蔵型圧着DMをつけることもできます。また、うちわなど様々な形に型抜きすることで受け取った方にインパクトを与えたりすることも可能です。
変わった形状や鮮やかなフルカラーのDMは、他のDMと差別化がしやすく、卓上に置かれた場合でもその特殊な形状から目を惹くこと間違いなしです。
・関連ページ:型抜き印刷の種類についてくわしく
圧着ハガキのノベルティ
また、はがきとしてだけでなく、イベントなどのノベルティとしてもお使いいただけます。圧着中面にシリアルやナンバリングなどをバリアブル印刷しておけば、イベント後にオンラインに誘導するような施策にも活用できます。
圧着ハガキのバリアブル印刷(可変印刷)
圧着ハガキのバリアブル印刷にも対応いたします。
大量ロットでも、オフセット印刷機に搭載されたインクジェットで、印刷と同時に印字を行います。
宛名印字や、ID/パスワード/ナンバリングなど、可変印字があっても短納期で仕上げることが可能です。
・関連ページ:圧着ハガキのバリアブル印刷各種
圧着面(くっついている面)ではなく、その外側であれば銀スクラッチ加工を施すことも可能です。
圧着で外から見えなくするという機能に加え、様々な機能を付与することで様々な用途で活躍します。
上記以外にも、様々なサイズ、加工がございます。印刷だけでなく、区分と郵送代行まで、一気通貫でおまかせください。
→圧着ハガキの種類と特徴について
圧着ハガキの用途
圧着ハガキは、個人情報を保護しながら、郵便はがきより多くの情報を送れて、郵送コストを節約できるメリットを持つため、さまざまな用途に利用されています。
- DM(ダイレクトメール)
- パンフレット
- チラシ
- クーポン
- 返信用ハガキ
- 会員証
- イベントの案内状
- 請求書
- 納品書
- 領収書
- アンケート
…など
圧着ハガキの仕組み
圧着ハガキが密着している理由
圧着ハガキは「UVニス」を使い密着させています。圧着ハガキを剥がした際、表面が透明で光沢のあるコーティングを施されたように見えますが、これは圧着ハガキにUVニスを用いているためです。
ハガキ用紙へ印刷(オフセットもしくはデジタル機)・印字後、接着面にUVニスを塗布して熱と圧力によりニス層同士を状態変化させることで、圧着ハガキは密着します。
UVニスを含めた圧着専用の特種なニスだけが接着性を有しており、ニス全般が接着性を有しているわけではありません。
UVニスは若干黄色みを帯びているため、仕上がりの色味を確認されたい場合は量産前に校正(本紙を使った本機校正)をされることをおすすめします。
一度剥がした圧着ハガキを再びくっつけることは可能?
圧着ハガキは一度剥がしてしまうと、再び密着させることができません。
これは通常のUVニスだけでなく、ppフィルムによる圧着、フチ糊DMでも同じです。
圧着させるためには、強力な熱圧着(熱と圧力)が必要です。そのため、圧着面を一度開くと、手で押し付けたり、上から物を乗せたりしても密着しません。
これが圧着ハガキの「一度だけ密着する」という仕組みです。
圧着ハガキ密着の種類
AQUAニスの圧着ハガキ
通常の圧着ハガキ用UVニスの他に、書き込み可能なAQUAニスも取り扱っております。
こちらはニスの上からでもシャープペンシルやペンなどで書き込みや捺印が可能で、光沢がなくしっとりした見た目になります。
AQUAニスを用いた圧着ハガキは、往信用ハガキなどで活用されています。
抗菌ニスの圧着ハガキ
最近では、抗菌ニス印刷も注目が集まっています。
圧着用のニスではありませんが、圧着ハガキの外面に塗布することで、抗菌性能を謳ったハガキをお届けできます。
その他にも豊富な種類をご用意
他にもppフィルムを使ったフィルム圧着DM、圧着する三辺にだけ糊を塗布してくっつけるフチ糊圧着DMなどの方法もございます。
光沢などの見た目だけでなく、書き込みの必要性や送付するロット(部数)など、各種ご要望に合わせた仕様をご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
圧着ハガキの郵便種類と郵送料金
通常ハガキの料金で郵送できる種類
通常の郵便はがきは「第二種郵便物」という郵便種類に含まれます。第二種郵便物の郵送料金は1通あたり62円、往復はがきの場合は1通あたり124円です。
V折、Z折などの圧着ハガキは、通常はがきサイズのため、第二種郵便物の料金で送ることができます。ただし、第二種郵便物の料金で送るために、以下規定を従う必要があります。
通常ハガキの料金で郵送するための規定
通常はがきや圧着はがきの規格は、郵便法にもとづいて定められた「内国郵便約款」に規定されています。
- サイズ
- タテ(長辺)14cm~15.4cm、ヨコ(短辺)9cm~10.7cm
- 重さ
- V型・Z型圧着ハガキ: 2g~6g
- 往復圧着ハガキ: 4g~12g
- その他
- はがき本体(一番面積が大きい面)の上部または左中央部に、「郵便ハガキ」または「POSTCARD」と記載する
- 往復圧着ハガキは「往信はがき」「返信はがき」と記載する
- 圧着面は容易にはがれない強さで接着する
- ふち糊圧着の場合は封書(第一種郵便物)扱いとする
上記規定に該当しないハガキは、第一種郵便物(定形郵便物・定形外郵便物)として取り扱われます。そのため、A4サイズの圧着ハガキ、大判圧着ハガキなどは第一種郵便物に該当します。
圧着ハガキはインターネット時代でも効果的!
DMの発送はインターネットが普及する現代においても効果的な手法です。
集客や販促活動には、テレビCM・チラシ・フライヤーのポスティング・ネット広告など、様々な手法があります。近年はデジタルでの接点が増えていますが、アナログでリアルなモノが届くDMの効果もあらためて注目されています。
JDMA(一般社団法人 日本ダイレクトメール協会)の「DMメディア実態調査2018」によると、紙のダイレクトメールの平均反応率は24%となっていました。PCやスマホのスクリーンで見るよりも、用紙全面で訴求出来るDMは強い訴求力を持ちます。
また、年代別の行動喚起率を見ると、男性の20代が59.4%、女性30代は33.1%と平均を大きく上回るスコアを示しています。
オンライン&デジタルでのコミュニケーションがメインと言われる若年層ですが、紙のダイレクトメールは若年層に対しても高い訴求効果を持つことが分かります。
また、圧着ハガキ・圧着DMなど紙のダイレクトメールと、Eメール・LPなどデジタルマーケティングを組み合わせたマーケティングオートメーション「DMA」もご提供しております。
- 「DMを始めたいけど何からしたらいいのかわからない」
- 「こういうターゲットに対してはどんなデザインがいいのかな」
- 「コーナーカット?ずらし折?圧着はがきの用語がよくわからない」
- 「これくらいの部数だと納期はどれくらいかかる?」
- 「こんな形状の圧着DMを作りたいんだけど出来るのかな?」
- 「中綴じ冊子など複数の印刷物を封筒やOPP袋へ封入・封緘して発送しているけど、マッチングのリスクやコストで悩んでおりDMを検討したい」
このようなお悩みがあればぜひご相談ください!
小松総合印刷の圧着ハガキ印刷の強み
小松総合印刷では、大判ワイドサイズ含め、種類豊富に圧着ハガキの制作・印刷から発送代行まで行っております。
制作・入稿用のテンプレート(illustrator,PDF等)もご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。 加えて、宛名印字や発送(投函)代行(郵便、ゆうメール等)も承ります。
はがき上に表記する必要がある文言など、郵便には様々ルールがございます。また、郵便番号の区分けや配達の猶予などいくつかの条件を満たすことで郵便料金の割引を受けることが可能です。
ズラシ折やコーナーカット、ミシン入れや型抜きなどの後加工から、入稿後の短納期対応まで多くのお客様からご評価いただいております。
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