ふち糊圧着DM|種類・特長・活用例

圧着ダイレクトメールを注文したいけれど、ふち糊圧着DMって?と選択に迷う方も多いのではないでしょうか。各種、豊富なDMの取り扱いのある小松総合印刷が、ふち糊圧着DMについて分かりやすくご紹介します。

ふち糊圧着DMとは?

ふち糊圧着DMとは、ふちの部分にだけ糊(のり)をつけて圧着した紙媒体のDM(ダイレクトメール)で圧着DMとも呼ばれます。
圧着DMには圧着方法によっていくつかの種類があり、ふち糊圧着DMもその1つです。ふち糊圧着DMは、主に紙面が大きくなるA4サイズ( 約210mm×297mm)で利用されることが多いです。

【ふち糊対応可能サイズ】
  • 仕上りA4サイズ(A4 4ページ)
  • 仕上がりA4巻3つ折りタイプ
  • 封書 V折タイプ
  • 封書 巻3つ折タイプ

ふち糊圧着DMは印刷面が広いので多くの情報を送ることができ、折って圧着すればそのまま発送可能なため、封筒や透明な袋に包んだOPP封筒への封入の手間やコストを削減できる点が魅力です。

糊を印刷面全体に付けないため短納期にも対応でき、費用対効果の高いDMが作成できます。

圧着DMには、圧着方法や用途によって「圧着ハガキ」や「フィルム圧着DM」「ニス圧着DM」「スクラッチ付き圧着DM」などいくつかの種類があり、ふち糊圧着DMもそのひとつです。

ニス圧着とフチ糊圧着の違いについてはこちら

圧着DMについてくわしくはこちら

圧着DMとは?

圧着DMは内容が印刷された面を中にして、特殊な糊や圧力で接着させたDMです。2つ折りや3つ折りになっていて、はがして中身を確認するタイプの郵送物などが一般的です。

DMにはいろいろな種類やサイズのものがありますが、ふつうのはがきで作るDMに比べると、圧着DMは印刷面が多くなるため、多くの情報を届けられる点が魅力です。

また情報量を増やしたいだけなら、封書やOPP封筒に文書を入れて発送する方法もありますが、用紙代・封筒代・配送料とコストはかかってしまいます。圧着DMなら、はがきサイズに圧着すれば定型内の配送料金で郵送やポスティングが可能なので、費用対効果が高く販促施策として人気があります。印刷会社によっては、500枚からの少量注文も可能です。

さらに、開封するまで内容が見えないため、個人情報など秘匿性の高い情報を隠せる点もメリットです。

圧着ハガキについてくわしくはこちら

ふち糊圧着DM

ふち糊圧着DMは、全面を糊付けした圧着DMとは異なり、ふちにのみ糊を付けて圧着します。

印刷物の全面に接着加工しないため、紙の質感や印刷の色味をそのまま届けられる点が魅力です。

ただし、ふち糊圧着DMは、はがきサイズであっても全面接着されていないため郵便はがきとして発送することができず、封書扱いや定形外扱いになります。そのため、送料は高くなりますが、はがきサイズにこだわらないダイナミックなデザインのDMを低コストで作成したい場合におすすめです。

ふち糊圧着DMついてくわしくはこちら

ふち糊圧着DMのメリット・デメリット

ふち糊圧着DMのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

メリット

  • A4サイズなどの紙面の大きい大判サイズの印刷物でも、封書に比べてリーズナブルに作成できる
  • 全面に糊付けしないため、申込書やアンケートなどの書き込みができる
  • 全面糊付けのフィルム圧着やニス圧着に比べて低コストで納期が短い

費用対効果の高い販促DMなら、ふち糊圧着DMがおすすめです。
これまでコスト面で大容量のDM発送に踏み切れなかったケースでも、ふち糊圧着DMならコストを抑えながら情報量の多いDM作成が可能です。たとえば、A4サイズの4ページであれば、DM展開時に約410mm、6ページであれば約618mmと大きく広げることができ、多くの写真や文章、グラフなどを掲載することができるようになります。
用紙は110kg(マット/コート)を使うことが一般的です。

A4サイズ圧着DMについてくわしくはこちら

デメリット

  • はがきとして発送できない
  • 印刷面に光沢がない
  • 印刷不可の範囲がある

ふち糊圧着DMは、全面接着していないためはがきサイズに収めても、定型内はがきとして発送できません。圧着後のサイズによって、封書扱いまたは定形外扱いとなり、はがきとして発送できるフィルム圧着やニス圧着などの圧着DMに比べると、1通あたりの配送コストは高くなる傾向にあります。

また、印刷面全体を接着加工していないため、フィルム圧着やニス圧着に比べると光沢感がなく、糊が載る箇所には印刷ができないという点もデメリットといえるでしょう。

郵便番号別にあらかじめ仕分け、まとめておく「バルク仕分」であれば、配送料金が15~48%割引になるケースもあります。
当社では自動化によりスムーズに行うことができますので、配送コストを軽減したい方はご相談ください。

発送代行についてくわしくはこちら

ふち糊圧着DMの活用事例

ふち糊圧着DMは折りたたんで圧着することで、従来なら封筒に入れて送っていた大判の印刷物も手軽に送付できます。紙面を大きくできるので、多くの情報を載せることができます。
また個人を特定する情報や個別に案内したい事柄を隠して送付できるので、プライバシーが守られます。

利用明細や請求内容のお知らせなど秘匿性の高い情報や、バーコード・QRコードなど更なる案内を顧客に通知したい文書などに活用できます。

ふち糊圧着DMのデザイン例

ふち糊圧着DMは、大判の印刷物に向いています。掲載できる情報量が多いため、文字だけでなく写真やグラフなども効果的に取り入れたデザインが可能です。
例えば自動車販売店では、顧客ニーズに沿った内容をお届けできるバリアブル印刷を使えば、顧客一人一人に合わせたおすすめ車種の提案や商品紹介のDMも作成できます。

印刷面が多いからできる、文字と写真の割合や構図にこだわったオリジナルのDMで販促効果を高めましょう。

ふち糊圧着の製品テンプレートはこちらをご覧ください。

ふち糊圧着DMの発送料金

ふち糊圧着DMは、全面接着していないため、はがきサイズに収めても郵便はがきとして発送することが郵便規定上できません。
圧着DMは「送付物(はがき部分)+添付物」の扱いとなり、添付物ははがき部分に全面接着することと定められているためです。
そのため、圧着したときのサイズによっては第二種定形外扱いとなります。

圧着はがきの郵便料金についてくわしくはこちら

郵便番号別にあらかじめ仕分けるバルク仕分や、カスタマーバーコードの付加など、差出通数や条件によって配送料金を15~48%削減できるケースもあります。くわしくはご相談ください。

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その他の圧着DMの種類

その他、圧着DMにはV折り・N折り・L折りなど、折り方の種類があります。
仕上がりサイズがハガキサイズのこれらの圧着DMはふち糊ではなく、ニスを使った圧着となります。

印刷面が中にくるように、それぞれV折り(2つ折り)・N折り(3つ折り)・L折り(3つ折り)にして圧着します。

V折りの場合は2面、N折り・L折りの場合は5面に情報を掲載することができ、仕上がりはふつうのはがきサイズでありながら、たくさんの情報を届けられます。

圧着DMのサイズ

圧着DMには折り方によって、下記のようにいくつかの用紙サイズがあります。仕上がりはふつうのはがきサイズになりますが、情報量によって印刷面のサイズが選べます。

V折圧着ハガキ

  •  仕上がりサイズ:短辺100mm、長辺148mm。
  • 展開サイズ:短辺148mm、長辺195mm(ズラシ幅5mm)

※ズラシとは、開封しやすくするため真ん中で折らず、中心を少しずらして折る方法です。

N折圧着ハガキ

  • 仕上がりサイズ:短辺148mm、長辺100mm
  • 展開サイズ:短辺148mm、長辺290mm

印刷面が6面ある大容量サイズです。

L折圧着サイズ

  • 仕上がりサイズ:短辺148mm、長辺100mm
  • 展開サイズ:短辺148mm、長辺295mm

展開サイズはN折と似ていますが、接着されない1面ができるため返信ハガキなどを付けられます。

圧着ハガキのサイズについてくわしくはこちら

圧着DMの効果

圧着DMには、開封して中身を見たくなる心理的な効果があるといわれており、まずは内容を読んでほしい案内や販促施策に最適な方法です。

圧着されていない普通のはがきタイプのDMは、最初からすべての情報が目に入るため内容を確認せず破棄される可能性が高く、たとえ宛名が印字されていても折り込み広告のように特別感が薄いことが難点です。

また封筒タイプのDMは、封筒を破って中身を確認するのが面倒なため開封率が下がりやすく、作り込んでも見てもらえないリスクがあります。

圧着DMなら「開封してみたい」という心理的な効果をうまく利用できること、簡単に開けられることから開封率がアップするので、内容を確認してほしい案内におすすめです。

反響率がアップした事例

また、「両面バリアブル印刷(可変印刷)」に対応していますので、1枚ずつ記載内容を変えることで、個別キャンペーンや宛名付きの特別な案内などでサプライズ感を演出すれば、より効果的に販促施策を行えるでしょう。

バリアブル印刷についてくわしくはこちら

ふち糊圧着DMとその他の圧着DM <比較>

圧着DMには、ふち糊圧着DMの他にいくつかの圧着方法があります。

それぞれの特徴やメリットを、使用事例をまじえて解説します。

 フィルム圧着ニス圧着ふち糊圧着
納期△ふつう〇早い〇早い
コスト×高い〇お値打ち〇お値打ち
品質〇良い〇良い△ふつう
特徴・光沢で特別感や高級感を演出できる・表面の透明度が高く、商品写真などもきれいに再現・ニス面は光沢がでる(UVニスの場合)・開けやすい・ニスによって(アクアニス)は鉛筆などで記載可能・大容量の情報を低コストで送れる・糊がふちだけについているので、印刷紙の質感などが生かせる・印刷面に広く書き込みが可能・郵送料は封書扱いになる
使用事例ビジュアルを重視した製品案内・キャンペーン告知など通販全般・案内書・アンケートなどコストを抑えた販促施策や、車などダイナミックな商品の紹介など

フィルム圧着DM

フィルム圧着DMは、PP(ポリプロピレン)フィルムを使った圧着DMです。印刷面にPPフィルムを挟んで熱で圧着します。

印刷面全体がフィルムでラミネートのようにコーティングされるため、ツヤがでて高級感や特別感を演出できます。フィルムは透明度が高く写真をキレイに見せてくれるので、ビジュアルを重視した商品の紹介や写真メインのデザインに向いています。小ロットの販促や案内書などにおすすめです。

フィルム圧着DMは、フィルムで覆われているため開封後は水に強い圧着方法ですが、開封前に濡れるとほかの圧着DMと同様にうまく開封できないので注意が必要です。

ニス圧着DM

ニス圧着DMは、印刷した紙にニスを塗布し熱で圧着する方法で作ります。熱でニスが溶け圧力をかけることで接着するイメージです。
ニス圧着DMは、一般的には「UVニス圧着DM」を指し、ニスが塗られている面に光沢があります。写真でアピールしたい商品販促などのDMにおすすめです。

反面、開封後に印刷面に書き込みを行うことができないので、返信が必要なアンケートなどのDMには向いていません。また、フィルム圧着DMと同様に水に弱い性質があるため、水濡れにも注意が必要です。

小松総合印刷ではニス圧着のニスの種類を選ぶことができ、UVニス圧着のほか、AQUAニス圧着もご用意しています。

AQUAニス圧着は表面がしっとりしていて、鉛筆やペンでの書き込み、押印が可能なDMを作成できます。光沢はありませんが、商品紹介と申込書などの兼ねたDMなどにおすすめです。紙面も大きいので、書き込むツールに向いています。

AQUAニス圧着についてくわしくはこちら

ふち糊圧着DMのことなら小松総合印刷まで!

小松総合印刷では、ふち糊圧着DMはもちろん、圧着DM全般のご相談・宛名印字から局出し代行まで、社内一貫体制にて対応しております。納品もしくは投函まで安心してお任せいただけます。

印刷・加工・梱包発送まで 小松総合印刷のワンストップサービス

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